タイ　廃水処理、水処理、表面処理

砂濾過は、砂利の層の上に砂の層を敷き、そこに工業用水を通して不純物を取る表層濾過をする装置です。浮遊物質 (SS) を除去する前処理的な濾過装置です。
活性炭濾過は、多孔質の構造で内部の表面積が非常に大きい活性炭により、残留塩素、異臭味、有機物の除去をする前処理的な濾過装置です。

カルシウムおよびマグネシウムといった成分を含む硬度成分の高い水である硬水を硬度成分の低い軟水にするのが軟水装置です。
タイでは硬度成分が日本に比べて高い為、主に冷却水やボイラーに使用するのが一般的です。

RO膜 (英語でReverse Osmosis Membrane、日本語で逆浸透膜)を使用する装置であり、工業用水を砂ろ過、活性炭塔にて前処理後にRO膜で透過させて
RO水を生成します。
タイでは工業用水の水質が悪く、電気伝導度が高い為、ある程度の純度を必要とする場合は、RO水を使用します。
RO水の純度は装置に附属された電気伝導度計(EC計)で計測します。
タイのアマタナコン工業団地を例にとりますと、工業用水(IN側)の電気伝導度(EC)は700前後で、RO水(OUT側)のECは30～50μsになります。

工業用水に含まれる、ナトリウムやカルシウム、マグネシウム等の陽イオンや塩化物イオンや硫酸イオン等の陰イオンをイオン交換樹脂を使って除去し、純水を生成する装置です。
純度の高い水質を必要とする場合は純水装置を使用します。
純水の純度を装置に附属された電気伝導度計(EC計)で計測します。
タイのアマタナコン工業団地を例にとりますと、RO水(IN側)のECは30～50μsで、純水(OUT側)のECは2.0µs以下になります。

超純水とは、純水からさらに微粒子、微生物、シリカ、酸素、金属イオン等の不純物を極限まで取り除いたもので、対象外の有機物、気体等も様々な工程を経て取り除かれます。非常に高い純度を必要とする半導体製造等の分野で使用されます。
タイのアマタナコン工業団地を例にとりますと、EC2以下のDI水(IN側)を、絶縁抵抗値18MΩのUDI水(OUT側)にします。